ニュージーランド移住のリアル:生活費と給与水準を徹底解説
雄大な自然と穏やかな人々が魅力のニュージーランド。移住やワーキングホリデーを考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に現地で暮らすとなると、気になるのは「生活費」と「給与」のバランスです。今回は、ニュージーランドでのリアルな生活事情を、データに基づいて分かりやすく解説します。
ニュージーランドの平均的な生活費
ニュージーランドの生活費は、住む都市やライフスタイルによって大きく異なります。首都ウェリントンや最大都市オークランドは物価が高く、地方都市に比べると家賃が特に高くなります。
主要都市 | 1ヶ月の生活費(目安) |
オークランド | 月1,800〜2,200NZドル(約17〜21万円) |
ウェリントン | 月1,600〜2,000NZドル(約15〜19万円) |
地方都市 | 月1,400〜1,800NZドル(約13〜17万円) |
※1NZドル=約95円で計算。為替レートは変動します。
生活費の主な内訳
家賃: 生活費の中で最も大きな割合を占めます。一人暮らしよりも、フラットシェア(シェアハウス)が一般的で、家賃を抑えることができます。
食費: 日本と比べると少し高めですが、スーパーマーケットを賢く利用すれば節約可能です。特に、現地で有名なスーパー「Pak'nSave」や「Countdown」の特売日を狙うのがおすすめです。
交通費: 公共交通機関は日本と比べてやや高めですが、自転車を利用することで大幅な節約が可能です。オークランドのAT HOP cardなど、各都市の交通系ICカードも活用しましょう。
ニュージーランドの給与水準
ニュージーランドの平均年収は、日本と比べてやや高い傾向にあります。ただし、物価もそれに比例して高いため、一概に「裕福な生活ができる」とは言えません。
平均年収: 約7.3万NZドル(約635万円)前後。ただし、都市部と地方では大きな差があります。
最低賃金: 2025年4月以降、時給23.15NZドル(約2,200円)です。この最低賃金は毎年見直され、上昇傾向にあります。
職種別の給与水準
専門職や技術職は、特に高い給与を得ることができます。
高収入な職種の例: ITエンジニア、会計士、プロジェクトマネージャー、医療関係者など。
ワーキングホリデーで人気の職種: サービス業(カフェ、レストラン)、ファームジョブ(農作業)、ホテルスタッフなど。
ワーキングホリデーの場合、時給23.15NZドル(約2,200円)の最低賃金で週40時間フルタイムで働けば、月収約4,070NZドル(約38.6万円)となります。ここから税金が引かれますが、生活費を十分に賄うことが可能です。
収入と支出のバランスを考える
ニュージーランドでの生活を豊かにするためには、いかに支出を抑え、収入を増やすかが重要になります。
自炊中心の生活: 外食は日本と比べてかなり高いため、自炊を基本にすることで食費を大幅に節約できます。
フラットシェアの活用: 家賃を抑えることで、生活全体に余裕が生まれます。
スキルアップ: 現地で高い給与を得るには、専門的なスキルや高い英語力が不可欠です。
ニュージーランドは、給与水準は高いものの、生活費もそれなりにかかる国です。渡航前にしっかりと資金計画を立て、現地の生活スタイルに合わせた節約術を実践することが、充実した海外生活を送るための鍵となります。