💡 太ってないのに二重顎?筋力低下が原因のたるみ診断と対策
「痩せているのになぜかあごの下がたるんでいる」「二重顎が消えない」と悩んでいませんか?それは、脂肪の問題ではなく、加齢や日々の習慣による筋力低下が原因かもしれません。
特に、舌や首周りの目立たない筋肉(舌骨筋や広頚筋)が衰えると、あごの下の皮膚や組織を支えきれなくなり、たるみとして二重顎が形成されます。
ここでは、あなたの二重顎が筋力低下によるものかを見極めるセルフチェックと、たるみを引き締めるための**効果的な筋肉トレーニング(舌トレ)**を詳しくご紹介します。
1. 筋力低下による二重顎のセルフチェック(診断)
以下のチェックリストで、あなたの二重顎の原因が筋力低下にあるかどうかを診断してみましょう。
| チェック項目 | 診断のポイント | 可能性の高い原因 |
| 姿勢 | スマホやPCを使うとき、横から見て「耳」の位置が「肩」より前に出ているか。 | 姿勢の悪さ(ストレートネック) |
| 舌の位置 | 口を閉じた状態で、舌の先が**上の前歯の裏(上顎)**に当たっているか。 | 舌筋の衰え(低位舌) |
| 食事 | 普段の食事で柔らかいものばかり食べている、噛む回数が少ないか。 | 表情筋・咀嚼筋の衰え |
| 口呼吸 | 意識しないと口が開いていることが多いか(口呼吸の習慣)。 | 口周りの筋力低下 |
| 肌のハリ | あご下の皮膚を軽く触ってみて、以前より弾力が失われたと感じるか。 | 加齢によるたるみ(広頚筋の衰え) |
💡 筋力低下による二重顎の特徴
筋力低下やたるみが原因の場合、体重の増減に関係なく二重顎が常に存在し、特に顎を引いた時や下を向いた時に、皮膚がシワのようにたるんで見えます。これは、本来フェイスラインを支えている筋肉が緩んでいる証拠です。
2. 二重顎を支えるカギとなる筋肉
二重顎の解消に最も重要なのは、普段意識しにくい**「舌骨筋(ぜっこつきん)」と「広頚筋(こうけいきん)」**を鍛えることです。
① 舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)
役割:舌の根元を支え、舌の位置や**嚥下(えんげ:飲み込み)**に関わる筋肉の総称です。
衰えの影響:この筋肉が衰えると、舌の定位置が下がり(低位舌)、舌全体が喉の奥に落ち込むことで、あご下の組織を押し下げてたるみ、二重顎となります。
② 広頚筋(こうけいきん)
役割:首の前からあごの下を通り、デコルテ付近まで広がる薄い筋肉で、フェイスラインの皮膚を支える役割を担っています。
衰えの影響:この筋肉が衰えると、皮膚のハリがなくなり、あご下のたるみが進行し、二重顎が形成されます。また、姿勢の悪さ(ストレートネック)で常に引き伸ばされている状態も筋力低下を招きます。
3. 筋力低下を改善する効果的な「舌トレ」
舌骨筋群を意識的に鍛える「舌トレーニング(舌トレ)」は、二重顎の解消に非常に効果的です。
1. 舌押しエクササイズ(舌骨筋の引き上げ)
舌の筋肉を使い、内側からあご下を引き締めるトレーニングです。
背筋を伸ばし、顔をゆっくりと天井に向けて(斜め上45度くらい)持ち上げます。
口を軽く閉じ、舌全体を上顎(口の中の天井)に強く押し付けます。
この状態で5秒間キープします。このとき、あご下から首にかけての筋肉が緊張していることを意識します。
ゆっくりと舌の力を抜き、正面に戻ります。
これを5回~10回繰り返します。
2. 舌回しエクササイズ(口周り全体の活性化)
舌を大きく動かすことで、舌骨筋だけでなく表情筋も鍛え、血行促進にもつながります。
口を閉じ、**舌を歯茎の外側(唇と歯の間)**に入れます。
舌で歯茎をなぞるように、右回りにゆっくり20回、大きく回します。
続いて、左回りにゆっくり20回、大きく回します。
唾液が多く出てきたら、飲み込んでOKです。これを1日3セットを目安に行います。
3. ベロ出しエクササイズ(広頚筋のストレッチも兼ねる)
あご下の筋肉を意識的に伸ばし、鍛えます。
背筋を伸ばして正面を向きます。
口を大きく開け、舌をできるだけ下に(あごの先を触るイメージで)真っすぐ突き出します。
この状態で5秒間キープします。
ゆっくりと舌を戻し、5回繰り返します。
4. 日常生活で筋力低下を防ぐための予防策
トレーニングに加えて、日々の習慣で筋力低下を防ぎましょう。
📱 正しい姿勢(ストレートネック対策)
顎を引く:意識的に顎を軽く引き、首の後ろを長く保ちましょう。耳の真下に肩が来るイメージです。
目線の高さ:スマートフォンやPCを使うときは、画面が目線と同じ高さになるように調整し、覗き込むような姿勢を避けましょう。
🍽️ 意識的な咀嚼(そしゃく)
よく噛む:一口あたりの咀嚼回数を意識的に増やし、硬さのある食べ物も積極的に取り入れましょう。これにより、表情筋や咀嚼筋が鍛えられます。
口を閉じて食べる:常に口を閉じて噛むことで、口周りの筋肉を使い、口呼吸の予防にもつながります。
筋力低下による二重顎は、地道なトレーニングの継続が非常に重要です。毎日少しずつ舌トレや姿勢の意識を続けることで、たるみが引き締まり、スッキリとしたフェイスラインを取り戻すことができますよ。