ズッキーニも実は「かぼちゃ」の仲間?意外な野菜のルーツと育て方の豆知識
見た目はキュウリにそっくりで、ラタトゥイユやパスタ料理に欠かせない「ズッキーニ」。イタリアンやフレンチの定番食材として日本でもすっかりお馴染みになりましたが、実はズッキーニが「かぼちゃ」の仲間であることは意外と知られていません。
「えっ、あんなに細長いのに?」「食感も全然違うけれど本当?」と驚かれる方も多いでしょう。実はズッキーニは、植物学的にはカボチャ属に分類される立派なカボチャの一種なのです。
この記事では、ズッキーニの意外なルーツから、かぼちゃとの違い、そして家庭菜園で役立つ育て方のコツまで、知っていると少し自慢できる豆知識を詳しく解説します。
ズッキーニの正体:なぜ「かぼちゃ」に分類されるのか
ズッキーニの正式名称は「ウリカボチャ」。北米南部やメキシコが原産とされる「ペポカボチャ」という種類の仲間です。
1. 花と葉の形がそっくり
ズッキーニを育ててみると分かりますが、咲かせる花はかぼちゃそのものです。大きく鮮やかな黄色の花は、かぼちゃの花と区別がつかないほど似ています。また、大きな葉に鋭いトゲがある点も、かぼちゃの性質を強く受け継いでいます。
2. 「未熟なうち」に食べるのがズッキーニ流
一般的なかぼちゃは、収穫してから寝かせて「完熟」させて甘みを引き出しますが、ズッキーニは開花から数日後の「未熟」な状態で収穫します。もし収穫せずに放置しておくと、巨大なヘチマのような姿になり、皮も硬くなってしまいます。この「若いうちに食べる」という食文化の違いが、キュウリのような見た目と食感のイメージを作り上げました。
ズッキーニとかぼちゃ、栄養や味の違いは?
同じ仲間でも、食卓での役割は大きく異なります。
食感と風味: かぼちゃがホクホクとして甘みが強いのに対し、ズッキーニは水分が多く、ナスに似た淡白な味わいです。油との相性が抜群で、加熱することでトロッとした食感に変わります。
栄養素: かぼちゃは糖質やビタミンAが豊富ですが、ズッキーニは低カロリーでカリウムやビタミンCを含みます。ダイエット中の方や、夏場の水分補給・むくみ解消にもぴったりのヘルシーな野菜です。
生でも食べられる?: 実は、新鮮なズッキーニは薄くスライスしてサラダにしても美味しくいただけます。これも完熟させて食べるかぼちゃとは異なる面白い特徴です。
初心者でも挑戦できる!ズッキーニを上手に育てる豆知識
「かぼちゃの仲間なら、育てるのが難しそう」と思うかもしれませんが、ポイントさえ押さえればプランターでも収穫が楽しめます。
1. 「つる」が伸びないから省スペース
普通のかぼちゃは「つる」が数メートルも伸びるため広い場所が必要ですが、ズッキーニの多くは「非つる性」です。親株がどっしりとその場に留まり、上に向かって成長していくため、限られたスペースでも栽培可能です。
2. 人工授粉が収穫量アップの鍵
ズッキーニには「雄花(おばな)」と「雌花(めばな)」があります。自然界では虫が花粉を運びますが、確実に実を大きくするには、朝の早い時間帯に雄花を摘んで雌花にちょんちょんと花粉をつける「人工授粉」が効果的です。これを行うだけで、実が大きくならずに腐ってしまう失敗を防げます。
3. 収穫は「15〜20cm」がベスト
一番美味しい時期は、スーパーで見かけるサイズ感の時です。成長が非常に早いため、一日見逃すとあっという間に巨大化してしまいます。こまめにチェックして、鮮度の良い状態で収穫するのが家庭菜園の醍醐味です。
知っておきたい!「花ズッキーニ」という贅沢
イタリア料理には、ズッキーニの実ではなく「花」を食べる文化があります。
雌花の先に小さな実がついた状態で収穫する「花ズッキーニ」は、中にチーズやひき肉を詰めて衣を付けて揚げるフリットが絶品です。非常に傷みが早く市場にはあまり出回らないため、自分で育てた人だけが味わえる究極の贅沢と言えるでしょう。
まとめ:意外なルーツを知れば料理がもっと楽しくなる
「キュウリの親戚」と思われがちなズッキーニですが、その正体は「未熟なかぼちゃ」でした。かぼちゃの仲間らしい生命力溢れる成長ぶりと、夏野菜らしい瑞々しさを併せ持つ、非常に魅力的な野菜です。
ルーツを知ると、例えば「かぼちゃと同じように天ぷらにしてみよう」「油でしっかり焼いてコクを出そう」といった料理のアイデアも自然と湧いてくるのではないでしょうか。
今度スーパーでズッキーニを見かけたら、ぜひそのヘタや花の跡を観察してみてください。そこには、力強いかぼちゃの面影がしっかり残っているはずです。
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