「できるようになる」は英語で?正しい言い方とシーン別使い分け
英語で「〜できるようになる」と言いたいとき、
単に can を使うだけでは不自然になる場合があります。
たとえば、
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「英語が話せるようになりたい」
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「早起きできるようになった」
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「人前で話せるようになった」
これらを自然に表現するためには、be able to/learn to/get to/come to などを使い分ける必要があります。
この記事では、ネイティブが使う「できるようになる」の自然な言い方を、例文付きで詳しく解説します。
1. 「〜できるようになる」の基本表現は “be able to”
「できるようになる」を最もシンプルに表すのが be able to + 動詞。
✅ I want to be able to speak English.
(英語を話せるようになりたい)
この表現は、努力してスキルを身につけるニュアンスを含みます。
特に語学やスポーツ、仕事のスキルなど「練習や学習が必要なこと」にぴったりです。
✅ She will be able to drive soon.
(彼女はもうすぐ運転できるようになる)
✅ I was able to solve the problem by myself.
(自分で問題を解けるようになった)
2. 習慣的に「できるようになる」=“get used to”
「慣れてできるようになる」という場合は get used to ~ing を使います。
✅ I got used to waking up early.
(早起きに慣れてできるようになった)
✅ You’ll get used to speaking English in public.
(人前で英語を話すのも、そのうち慣れるよ)
“get used to” は「慣れて苦にならなくなる」イメージなので、
“習慣的にできるようになる”という場合に自然です。
3. 「徐々にできるようになる」=“come to” or “learn to”
感情や習慣、考え方の変化には come to や learn to を使うと自然です。
🔹 come to + 動詞
→ 「(時間をかけて)〜できるようになる」
✅ I came to understand his feelings.
(彼の気持ちが分かるようになった)
✅ You’ll come to like this city.
(この街のことが好きになるよ)
🔹 learn to + 動詞
→ 「練習や経験を通して〜できるようになる」
✅ I’m learning to cook Japanese food.
(日本食を作れるようになってきた)
✅ He learned to control his temper.
(彼は怒りをコントロールできるようになった)
4. 一時的に「できるようになった」=“managed to”
“manage to + 動詞” は「なんとか〜できた」「うまく〜できた」という一時的な成功を表します。
✅ I managed to finish the report on time.
(なんとかレポートを期限内に終わらせることができた)
✅ She managed to fix the computer herself.
(彼女は自分でパソコンを直すことができた)
“be able to” が「できるようになった(能力)」なのに対し、
“manage to” は「苦労してなんとか成功した」という違いがあります。
5. 状況によって「できるようになる」を使い分けよう
| 状況 | 自然な英語表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 努力してできるようになる | be able to | I want to be able to swim. |
| 慣れてできるようになる | get used to | I got used to living alone. |
| 徐々にできるようになる | learn to / come to | I learned to be confident. |
| 一時的にできた | managed to | I managed to fix it. |
6. 英会話でよく使う「できるようになる」フレーズ集
日常会話や英語学習に役立つフレーズをまとめました👇
| 日本語 | 英語フレーズ |
|---|---|
| 英語を話せるようになりたい | I want to be able to speak English. |
| 早起きできるようになった | I got used to waking up early. |
| 自信を持てるようになった | I’ve learned to be confident. |
| 一人旅ができるようになった | I’ve become able to travel alone. |
| 人に頼れるようになった | I came to rely on others. |
7. 「できるようになる」を英語で自然に使うコツ
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“can”を使わない勇気を持つ
→ “can” は「今できる」だけ。成長の過程は “be able to” などで表す。 -
感情・変化には “come to” を使う
→ 「〜するようになった(心の変化)」を表すのに最適。 -
実力・練習には “learn to”
→ 「習得してできるようになる」ニュアンスを強調。
まとめ:「できるようになる」は “can” だけでは言えない!
日本語では一言で「できるようになる」と言いますが、
英語では**“状況・気持ち・努力の過程”**によって使う表現が変わります。
| ニュアンス | 英語表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 能力がついた | be able to | I’m able to cook now. |
| 習慣的にできる | get used to | I got used to early mornings. |
| 徐々にできる | learn to / come to | I learned to trust people. |
| 一時的に成功した | managed to | I managed to do it. |
英語の「できるようになる」は、単なるスキルアップだけでなく、自分の成長を表現する大切な言葉です。
今日からは “can” だけに頼らず、状況に合った表現を使ってみましょう。