「will can」と言ってはいけない理由:英語の助動詞の鉄則


英語を学習していると、「〜できるようになる(だろう)」という未来の可能性や能力の変化を伝えたくなる場面がよくあります。日本語の感覚で考えると、「未来(will)」と「できる(can)」をそのまま並べて 「will can」 と言いたくなりますが、実はこれは英語の文法上、完全な間違いです。

なぜ「will can」が使えないのか、そして代わりにどのような表現を使うのが正解なのか。この記事では、初心者から中級者までが陥りやすい助動詞のルールと、ネイティブが日常的に使う「〜できるようになる」の正しい言い換え表現を詳しく解説します。


1. 助動詞の「重ね使い」は禁止!英語の基本ルール

英語には**「1つの動詞に対して、直接かかる助動詞は1つだけ」**という鉄の掟があります。

  • will(〜だろう):未来・意志を表す助動詞

  • can(〜できる):能力・可能性を表す助動詞

これらは両方とも「法助動詞」と呼ばれるグループに属しており、**「will can」「must can」「should will」**のように2つ並べて使うことはできません。

NG例: I will can speak English soon. (×)

OK例: I will be able to speak English soon. (○)

このルールを回避し、「未来に〜できる能力を持つ」という状態を表すために登場するのが、代用表現である 「be able to」 です。


2. 未来の能力を表す「will be able to」の仕組み

「will」の後ろには必ず「動詞の原形」を置く必要があります。「can」の代わりに「〜することができる」という意味を持つ 「be able to」 を使い、そのbe動詞を原形の 「be」 にすることで、未来の能力を表現できます。

例文で見る「will be able to」

  • You will be able to swim soon.

    (君はすぐ泳げるようになるよ。)

  • I will be able to join the meeting tomorrow.

    (明日の会議には出席できるはずです。)

  • They will be able to finish the task by Friday.

    (彼らは金曜日までにその課題を終えることができるだろう。)

このように、「今はできないけれど、将来的には可能になる」というポジティブな変化や予定を伝える際に、最も標準的で丁寧な表現が will be able to です。


3. 「〜できるようになりたい」は “want to be able to”

「将来、英語が話せるようになりたい」という願望も、よく間違えやすいポイントです。「want to can」とは言えないため、ここでも be able to が活躍します。

  • I want to be able to play the piano.

    (ピアノが弾けるようになりたい。)

  • I hope to be able to travel around the world.

    (世界中を旅できるようになりたいと願っている。)

「want to」の後ろに直接「can」は置けないため、不定詞(to + 動詞の原形)のルールに従って to be able to を使うのが正解です。


4. 状況別:「できるようになる」の自然な言い換え

「will be able to」以外にも、文脈によってはもっと自然に聞こえる表現があります。これらを使い分けることで、表現の幅がぐっと広がります。

① 練習や学習で習得する場合: “learn to”

「練習した結果、技術として身につける」というニュアンスを強調したいときは、learn to が最適です。

  • I’m learning to drive a car.

    (車の運転ができるようになってきている=習っている最中だ。)

  • She will soon learn to use the new software.

    (彼女はすぐに新しいソフトを使えるようになるだろう。)

② 習慣や環境に慣れる場合: “get used to”

「能力」というよりも「慣れて自然にできる」という状態を指すなら、get used to 〜ing を使います。

  • You'll get used to living in Japan.

    (日本での生活に慣れるよ=できるようになるよ。)

  • I got used to getting up early.

    (早起きができるようになった。)

③ 自然な変化・理解の場合: “come to”

時間の経過とともに、自然と考えや能力が変化したときには come to が使われます。

  • I came to understand his situation.

    (彼の状況を理解できるようになった。)

  • You will come to appreciate your parents' advice.

    (親のアドバイスに感謝できるようになる日が来るよ。)


5. まとめ:助動詞のルールと正しい使い分け

最後に、今回解説したポイントを整理しましょう。

日本語のニュアンス英語の正しい形避けるべきNG形
〜できるようになる(未来)will be able to~~will can~~
〜できるようになりたいwant to be able to~~want to can~~
〜することに慣れるget used to 〜ing-
(学習して)〜できるようになるlearn to-
(自然と)〜するようになるcome to-

英語の助動詞には「重ねられない」という明確なルールがあります。これを知っているだけで、不自然な英語を卒業し、自信を持って自分の成長や予定を伝えられるようになります。

まずは、身近な目標を "I will be able to...""I want to be able to..." を使って書き出すところから始めてみてはいかがでしょうか?


「できるようになる」を英語で正しく使い分ける!状況別の表現と自然なフレーズ解説



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